味覚性多汗症の症状とは?

味覚性多汗症とは、食事をした時に異常に汗をかくというタイプの多汗症です。

味覚性多汗症の症状「辛いものを食べると大量に汗が出るけど、これも味覚性多汗症なの?」と思う方もいるかも知れませんね。辛いもの、酸味の強いものなどの刺激物を食べると、たいていの方が少なからず汗をかいてしまうことでしょう。これは味覚性発汗といいます。ただ、多少汗をかくくらいは健康な方でも起こる普通のことです。

味覚性発汗が異常なほど多い場合、もしくは汗がなかなか止まらない、という方は味覚性多汗症である可能性があります。

☆味覚性多汗症の症状
・味覚性発汗が異常なほど多い、なかなか止まらない
・刺激物以外のものを食べても汗をかく(チョコレートやチーズなどでも)
・何を食べても汗をかいてしまう(重症です)

味覚性多汗症が及ぼす危険

味覚性多汗症ではない方からすると、「別に食べている時に汗をかくだけだろ」と安易に考えてしまう人も多いですが、実は味覚性多汗症には大きな危険性が秘めているのです。

味覚性発汗は、辛い物や熱いものを食べることで血流が良くなり汗をかいてしまうものです。そのため、ある意味健康であるといえるでしょう。ですが何を食べても汗をかいてしまうような方は、味覚性発汗に精神性発汗が加わっているのです。

食べたら汗をかいてしまう、恥ずかしい、という気持ちが生まれ、ますます症状が悪化してしまいます。さらに症状が悪化すると、人と一緒に食事をしたくない、人と会いたくない、と思うようになり、ひきこもりやうつ病に陥ってしまう危険性もあるのです。

また、元々は食事をした時だけ大量の汗をかくだけだったのに、精神的にストレスがたまり、他の部位の多汗症を発症してしまうこともあるというワケですね。

●味覚性多汗症がもとで起こりうる病気・症状
・何を食べても汗が止まらなくなる
・拒食症
・人間不信
・ひきこもり、うつ病
・他の多汗症

味覚性多汗症を解消するには

では、味覚性多汗症はどうやったら解消できるのでしょうか。味覚性多汗症はメンタル面が関与していますし、汗をかく部位は顔や額が主ですから、外科的治療は有効ではありません。

味覚性多汗症を解消するには、精神的なケアが必要となります。心療内科を受診してみるのもひとつの方法ではありますが、食べた時に汗が出る、ということでは病院に行きにくい、という方もいるでしょう。

最終的には心療内科を受診する、というつもりで、まずは自分で対策を講じてみましょう。

味覚性多汗症対策

その1:辛い物に慣れる
軽度の味覚性多汗症の場合、辛いものを食べると汗を大量にかく程度です。これは、普段から徐々に辛い物になれていけば、それほど辛いと感じなくなり、発汗も少なくなります。
その2:原因となるものは避ける
特定のものを食べると、汗をかく、という人は、人前ではその原因となるものを食べないことです。デートの時などは最初から食べるものを決めて店を選ぶか、もしくは他の人に自分はその食べ物が嫌いだ、ということを認識させることも一つの方法でしょう。
その3:汗をかくのは当たり前
汗をかいたらどうしよう、と思うことが発汗を促進させてしまいます。ですので、初めは難しいかもしれませんが、食べたら汗をかくのは当たり前、と開き直ることも大切です。もちろん、汗をかいたら、拭き取る、着替える、などの準備をしておくといいでしょう。

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