足蹠(足の裏)多汗症の特徴

足蹠(足の裏)多汗症は、足の裏に異常に汗をかいてしまうタイプの多汗症です。

足蹠多汗症の症状足の裏は他の部位よりも汗腺が集中している部位ですし、たいていの人は毎日靴下や靴を履いているので、手のひらよりも多く汗をかいてしまう傾向にあります。

普通の人でも夏の暑い日に革靴を履いて歩くと、汗で靴下が濡れてしまうことがありますが、足蹠(足の裏)多汗症の場合は暑さにかかわらず、常に汗をかいているのです。

ただ、足の裏の場合は、手のひらや脇の下、顔面の多汗症のようにだらだらと汗が滴り落ちることがありません。見た目では分からないので、他人に知られる心配もありませんが、自分自身でも足蹠(足の裏)多汗症であることに気がつかない人もいるのです。

そのため、放置してしまい悪臭を放ち、細菌が繁殖して水虫になってしまう方もいます。

足蹠(足の裏)多汗症の方の悩み

足蹠(足の裏)多汗症は手掌多汗症のように他人から見られる部分でもないので、それほど気にする必要はないのでは?と思う方もいますが、足蹠(足の裏)多汗症の方にしか分からない悩みがあるのです。

◎主な悩み
・手掌多汗症のように、気軽に足裏の汗をタオルで拭いたり洗ったりできない。
・汗で靴下が濡れていると、他人の家に上がるのに抵抗がある。
・靴や靴下を脱ぐと強烈な臭いが発生する。
・水虫になってしまう。
★足蹠(足の裏)多汗症の悩みが引き起こす問題、ストレス
・水虫になると、さらなる悪臭、かゆみがでてきてしまう。
・水虫=汚い、というイメージがあり、人前で裸足になれない。
・水虫自体がストレスになり、それが他の部位の多汗症の引き金に。

足蹠(足の裏)多汗症に適した対策

足蹠(足の裏)多汗症対策といっても、普段の生活においては他人に迷惑をかけることはありませんし、臭いも靴や靴下を履いていればそれほど気にするくらいではありません。

しかし、あまりに足の裏の汗が酷い、完治させたいという方は腰部交感神経遮断術や腰部交感神経節ブロックがあります。ただ、副作用が代償性発汗に加え射精障害などの副作用によって足蹠(足の裏)多汗症の症状よりも辛くなる可能性もありますので、あまりオススメはできません。

足蹠多汗症の治療にはボトックスが最適治療であれば、費用はかかりますがボトックス注射はリスクが少なく足蹠(足の裏)多汗症には向いています。

足蹠(足の裏)多汗症対策法にはミョウバンや塩化アルミニウムも効果がありますが、昼間は靴や靴下を履くという方はそれほど大きな違いを感じられないかもしれません。

それよりも、水虫にならないような対策が必要になるでしょう。水虫にならないためには、家に帰ってきたら洗って清潔にする、そして家にいる時には裸足でいる、という対策が必要です。

もし、他人の家に上がる、靴下または裸足になる機会があるという時には、事前に新しい靴下を用意しておくのも足蹠(足の裏)多汗症には必要かもしれませんね。

足蹠(足の裏)多汗症の対策法

腰部交感神経遮断術orブロック
持続性 半永久的 効果
1回当たりの費用 高価(1回でOK) 副作用 代償性発汗・射精障害
ボトックス注射
持続性 半年~1年 効果
1回当たりの費用 高価(毎年かかる) 副作用 内出血
ミョウバン
持続性 数時間~1日 効果
1回当たりの費用 安価 副作用 かゆみ・炎症
塩化アルミニウム
持続性 1日 効果
1回当たりの費用 安価 副作用 かゆみ・炎症

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