緊張してしまう原因と対処法について

緊張の原因を知り対処する

人はなぜ緊張してしまうのか。
その原因は、ノルアドレナリン（覚醒や興奮に関係している神経伝達物質）によって交感神経が刺激されることだとされています。

このノルアドレナリンは、不安を感じたり興奮したときに分泌され、心拍数や体温、血圧の上昇などを引き起こします。そのため、血液中のノルアドレナリン値が上昇すると、心臓がバクバクいったり冷や汗が止まらなかったり手が震えたりするのです。生活する上である程度の緊張は必要なことですが、そのコントロールが効かなくなってしまうとあがり症になってしまいます。

緊張の原因を知っても、その場で上手に対処するのは難しいものですが、やわらげることはできます。
まず緊張しやすい人は、完璧主義で失敗を恐れる人に多いと言います。もっと楽観的に物事を考えるようにし、「失敗してもいい」と気楽に考えるようにするといいでしょう。「失敗してはいけない、間違えたくない」と思えば思うほどプレッシャーになり、緊張状態となってしまうので悪循環です。完璧な人間などありえないと、自分を楽にしてあげると体から力が抜けて楽になります。

また緊張にはリハビリなどで利用されている腹式呼吸も効果があると言われています。やり方は、口から大きく息を吸い、鼻からゆっくり出す方法です。この呼吸法は、自律神経失調症にも効果的です。人前で話すと鼓動が激しくなり震えてしまうという人は、思い切ってそのような機会を増やして慣れてしまうということがいいかもしれません。自分はどうして緊張状態になってしまうのかと、原因を考えすぎるとよけいに追い詰められるので、リラックスできる方法を探し、気持ちを前向きにコントロールするようにします。