全身性多汗症は危険が潜む

全身性多汗症とは、脇の下や手のひら、足の裏など体の一部分だけ大量に汗をかくのではなく、その他にお腹やお尻、背中など全身に汗を大量にかいてしまう多汗症です。

全身性多汗症の症状患者さんは多汗症全体の約1割程度と少ないのですが、多汗症の治療でもっとも困難とされているのです。

しかも、全身から汗が大量に出てくるわけですから、脇の下や手のひらのように汗取りパットなどの対策グッズを使用しても、一部分しか軽減されません。

また全身性多汗症は、その原因が病気により引き起こされていることもあります。そのため汗対策をすればいい、汗をかいても気にしない、と軽く考えていては非常に危険でほっておくと健康に影響を及ぼしかねないのです。

全身性多汗症の原因

全身性多汗症が引き起こされてしまう原因は実はコレといって定まっておらず、さまざまな原因が考えられます。しかも、その中のどれかが原因なのかを見極めるのは非常に困難であるため、根本的な治療方法も見つかっていません。

まずは自分の症状・原因がどのようなものなのか、当てはまりそうなものを見つけ、そこから解消方法を試していくしかないのです。

主な全身性多汗症の原因

◎ストレス
強いストレスや慢性的なストレスを感じている方は、交感神経が刺激され汗をかきやすくなってしまいます。ストレスの原因を解消、またはストレス発散することで症状が軽減していきます。ただ汗を多くかいてしまうということ自体が精神的ストレスになることもあるので、その場合は自分だけで何とかしようとせず、心療内科などの受診をオススメします。治療しているというだけでストレスが軽減されることもあります。
◎肥満
皮下脂肪、内臓脂肪が溜まってしまうと体温調整が正常に機能しなくなり、汗を大量にかくようになってしまいます。太っている人が身体全体から汗をかいているのを見かけることがありますが、それはまさに脂肪が原因です。この場合は運動や食生活の見直しをすることで解消されていくでしょう。運動をすることは肥満解消だけでなくストレス発散にも繋がりますので、より全身性多汗症の症状を軽減できるでしょう。
◎病気
太ってもなく、大きなストレスもないのに全身から汗をかくようになってきたという場合には、なんらかの病気に侵されている危険性があります。全身性多汗症の場合には病気が効原因となっていることが比較的多く、「ただの汗っかき」では済みません。全身性多汗症の症状が現れてしまう病気としては、糖尿病・リウマチ・甲状腺機能亢進症・副腎腫瘍などがあります。これをほっておくと命にかかわることもありますので、早急に病院で診察してもらうといいでしょう。

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