多汗症を完治させたいなら直視下摘除法(剪除法)

直視下摘除法(剪除法)とは、わきの下を4㎝切開し、特殊な器具により多汗症の原因となる汗腺を取り除く、という手術方法になります。

直視下摘除法手術の際には皮膚を反転させ、医師が目で直接汗腺を確認しながら丁寧に除去していきますので、取り残しがありません。汗腺をすべて取り除くわけですから、術後は汗を完全にかかなくなります。

汗腺は一度除去してしまえば、再生することはありません。そのため、直視下摘除法(剪除法)を行って多汗症の症状が再発するということも基本的にはありません。例外として、思春期にはアポクリン汗腺が増加するので、その時期、またはその前に直視下摘除法(剪除法)を行った場合にのみ、再発する可能性はあります。

気になる仕上がりに関しても、美容外科での治療の場合、わきの下のシワに合わせて綺麗に切開するなど、傷跡は目立ちにくく、最終的にはシワに同化してわからないよう配慮してくれます。
保険診療の範囲の場合、治療メインでの手術を行うため傷跡が残ってしまうケースがあります。その点を踏まえ、やはり仕上がりも含めしっかり治療をすすめてくれる美容外科での治療をおすすめします。

直視下摘除法(剪除法)の概要

部位 わきの下
手術時間 60~90分
手術回数 1回
効果 汗、臭いが100%なくなる
持続期間・再発 半永久的
(※思春期にアポクリン腺は増加するので思春期に受けた方は再発の恐れあり)
傷跡 4cm前後切開します。
術中の痛み 局所麻酔のため、痛みはなし。
術後の痛み 麻酔が切れると痛みがあるので痛み止めの薬が必要(3~4日程度)。
副作用 ほとんどなし。内出血が起こる可能性もあるが1週間程度で解消。
入院 クリニックによるが、基本的に不要。
通院 クリニックにより、2回~。
脱毛効果 100%ではないが高い効果がある。
わきがへの効果 あり
術後の生活 わきの下を固定するので、激しい運動は避ける。翌日からシャワーは可能。入浴は抜糸後。
費用 25~35万円

直視下摘除法(剪除法)はこんな方にオススメ

直視下摘除法(剪除法)は完璧に多汗症を治したい!という方には最もオススメする方法です。ですが、やはりデメリットも少なからずあります。メリット・デメリットの両方をきちんと理解した上で治療を進めることが大切です。

直視下摘除法(剪除法)をオススメしたい方

・完全に治したい(再発したくない)
・わきがも一緒に解消したい
・わき毛も少なくしたい

直視下摘除法(剪除法)はオススメできない方

・少々の傷跡も気になる
・術後も安静に(特に脇の下)できない
・施術時間が長いのが嫌だ
・痛みに弱い
・何度も通うことができない(通院が必要なため)
・実績があり評判のいいクリニックが近くにない

直視下摘除法(剪除法)クリニック選びが重要

直視下摘除法(剪除法)は、特に技術力が要求される治療法です。美容クリニックは数多くありますが、適切に直視下摘除法(剪除法)を行える医師も少なく、クリニックも限られています。

また、技術力・経験の少ないクリニック、医師に施術してもらうと、完全に汗腺を除去できず汗が出てきてしまうこともあります。それだけならまだしも、傷跡が大きくなってしまったり、縫合により皮膚の引きつりがあり、腕が思うように上げられなくなってしまったり、というケースもあるのです。

第一条件として、スキルの高い、また実績が豊富なクリニックを選ぶことが大切になります。

クリニック選びのポイント

・直視下摘除法(剪除法)をメインで行っている
・実績、症例数が豊富
・手術の方法、デメリット、アフターケアもしっかり説明してくれる
・過去に手術した方のビフォア・アフターを見せてくれる
・再発の際には無料で再手術してくれる

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