多汗症とはどんな病気?治るの?

多汗症とはどんな病気?多汗症とは、読んで字のごとく、汗を多くかいてしまう病気です。汗をかくこと自体は誰しも必ず起こるので、むしろ正常なことなのですが、多汗症の場合は、その量が異常なほど出てしまうのです。

汗がちょっと出てしまう程度ならハンカチやタオルで拭えば済みます。ですが、多汗症の方はその程度では拭いきれないほどの汗が出てしまうこともあるのです。

また、多汗症の場合は、自分自身では病気だと自覚がないケースも多く、ただの汗っかき、緊張しすぎる体質なんだ、と思って軽く考えている方もいます。

日常生活に支障が出ないのであれば、多汗症でも特に気にする必要はないかもしれませんが、重度の多汗症の場合には、仕事や生活する上で様々な問題が起こってしまうのです。

重度の多汗症が引き起こすトラブル

・手が濡れている状態で他人と握手すると、不快感を与えてしまう
・パソコンが汗により壊れてしまう
・Tシャツが黄ばんでしまい、気持ち悪がられる
・水虫になってしまう
・悪臭を放つ
・書類に触ると濡れてしまう

この他にも、多汗症により引き起こされるトラブルがまだまだあります。他人にも迷惑がかからない、自分でも気にならない程度ならいいですが、他人に不快感を与えてしまうと、人間関係や仕事の面でもうまくいかなくなってしまうことがあるのです。

まずは自分に多汗症の思い当たる節がないかチェックしてみるといいでしょう。治りにくい病気ではありますが、対策次第では完治することもあります。

多汗症の種類も違う

多汗症と一口にいってもその種類は様々です。汗が出るタイミングも違えば、気になる部位も異なります。それによっても多汗症対策が変わってきますから、自分の多汗症の種類、どれくらいひどいのかを確認しておきましょう。

多汗症の部位による違い

全身性多汗症
多汗の部分が身体全体
局所性多汗症
一部だけ多汗
(・腋窩(わきの下)多汗症・手掌多汗症・足蹠(足の裏)多汗症・顔面多汗症・頭部多汗症)

局所性多汗症に関しては、一部分だけとはいいますが、実際はわきの下と手のひら、手のひらと足の裏、というようにひとつの部位ではなくいくつかの部位が一緒に発症する人も少なくありません。

では、手掌多汗症と足蹠(足の裏)多汗症の2か所の場合には、どう対策したらいいのでしょうか。もちろんどの部分にも対応できる対策もありますが、クリニックで行う治療法だと一度に複数の部位をそれぞれベストな方法で処置することは難しいです。

そのため、まずはどの部位の多汗症が一番生活に支障を与えているのかを見極めましょう。

例えば、本来は足の裏の多汗症が酷いのだが、他人の家に上がる機会がない、という人は、人に不快感を与える部位、わきの下や手のひらの多汗症対策を優先させた方がいいかもしれません。

ただ、多汗症治療にはひとつだけ注意点があります。それは副作用が強く出てしまうケースがあるということです。せっかく多汗症が完治しても副作用の方が酷い、という場合もあるのですから。

もしも、自分も多汗症なのでは?と思うところがあったら、クリニックに相談してみてはいかがでしょうか。クリニックによっては相談料が無料のところもありますので、気軽に利用してみるものいいでしょう。

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